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小説を書く方へ

自作小説をゲームブックにしてみよう。一場面から始める作り方

「あのとき、主人公が別の道を選んでいたら?」

自分の書いた小説を読み返して、そんなことを考えたことはありませんか。

誰かを助けるか、先を急ぐか。秘密を打ち明けるか、胸にしまうか。物語の中にある選択を読者に委ねると、小説は「遊べる物語」になります。

Leafork では、小説を小説のまま連載・公開することも、選択肢で読み進めるゲームブックにすることもできます(小説のままの書き方は使い方の「小説を書く」に)。この記事は、ゲームブックにしてみたい方のためのものです。最初は、手持ちの小説の一場面に、二つの選択肢を付けるところから始めてみましょう。

一場面と、二つの結末を考える

たとえば、こんな場面があったとします。

最終列車が来るまで、あと五分。
ホームの端に、誰かが置き忘れた手紙が落ちていた。

元の小説では、主人公が手紙を拾っていたかもしれません。ここに、もう一つの道を足してみます。

足もとに手紙が落ちている分かれ道で、フードの冒険者が立ち止まっている。頭の上に「?」の吹き出し。黒猫が手紙のにおいをかいでいる。左の道の先には郵便ポストと明かりのついた家、右の道の先には駅と小さな汽車。
一つの場面から、道を二本。どちらの先にも、続きを書きます。
読者が選ぶ行動その先(結末)
手紙を拾う差出人を探すことになる
手紙には触れず、列車に乗る隣の席の人が、同じ封筒を握っている

それぞれの続きを少し書けば、小さなゲームブックになります。片方を正解、もう片方を失敗にする必要はありません。違う余韻のある二つの結末でもよいのです。

まずは導入が一つ、選択肢が二つ、結末が二つ。この小さな形を完成させてみましょう。

この記事の物語は、説明のために用意した例です。

Leafork で場面をつなぐ

場面ひとつ分の文章を、Leafork では「パラグラフ」と呼びます。上の例なら、パラグラフは三つです。

  1. 新しい作品を作る。上の「書く」をひらき、タイトルを入れて、作品形式で「ゲームブック」を選び、「新しく書く」を押します。編集の画面になり、最初のパラグラフ(1番)ができています。書いた内容は自動で保存されます。
  2. 導入を入れる。1番の「本文」に、導入の文章を貼りつけます。
  3. 選択肢を二つ作る。本文の最後の行に → 手紙を拾う と書いて Enter を押すと、その行が選択肢に変わり、行き先の新しいパラグラフができます。もう一度、→ 手紙には触れず、列車に乗る と書いて Enter を押します。本文の下の「選択肢を作る」からも作れます。
  4. 続きを書く。選択肢の「行き先」の横の「開く」を押すと、行き先のパラグラフに移ります。それぞれに、続きの文章を書きます。
  5. 結末にする。続きのパラグラフで「ここをエンディングにする」に印を付け、結末の名前を入れます。種類(グッド・ノーマル・バッド)は、迷ったらノーマルのままでかまいません。
  6. 全体を眺める。画面の下の「分岐マップ」に、三つのパラグラフと、それをつなぐ二本の線が出ます。行き先のない選択肢や、どこからも行けないパラグラフがあれば、ここで知らせます。

初めの一作は、文章と選択肢だけで十分です。慣れてきたら、持ち物やダイスを使った展開も試せます(使い方の「ゲームの仕掛けを入れる」)。

読者の目で、両方の道を歩く

「テストプレイ」を押すと、書いている途中の作品を、その場で読めます。二つの選択肢を、それぞれ選んでみましょう。

  • 次の場面に、自然につながっているか。
  • 別の道で手に入れるはずの物を、持っていることにしていないか。
  • 結末が、選んだ行動に応えているか。

整ったら、「作品設定」でタイトルと紹介文を付け、「公開…」から年齢区分と内容タグを確かめて公開します(使い方の「公開する」)。公開したあとも、手直しはできます。

場面を増やすとき

一作できたら、同じやり方で場面を足していけます。結末のパラグラフの「ここをエンディングにする」を外して選択肢を足せば、そこから先へ物語が伸びます。分かれた道を、あとで一つの場面に合流させることもできます。すでにあるパラグラフへ進ませるには、→ 改札へ向かう #5 のように、番号を付けて書きます。

Leafork に書いた小説から始めるとき

Leafork に小説として書いた作品があるなら、貼りつけ直さなくてもかまいません。小説の編集の画面の「ゲームブック版を作る」で、全話を、別のゲームブックの下書きに写せます。

  • 話の順に「続きを読む」の選択肢でつながった形になります。長い話は、いくつかのパラグラフに分けて写します。
  • 最後の話のあとには、結末「おわり」(完結していない巻では「ここまで」)が付きます。
  • あとは、分かれ道にしたい場面で、選択肢を足していきます。
  • 元の小説は、そのまま残ります。写したあとは、どちらを直しても、もう片方には反映されません。題名には「(ゲームブック版)」が付き、公開されていない下書きとして作られます。

外部ツールで分岐案や JSON を準備する方法

ここからは、使っても使わなくてもよい補足です。ここまでの手順は、編集の画面だけでできます。

別の展開を考えるときに、必要に応じて ChatGPT などの外部ツールへ相談する方法もあります。まずは本文を書き換えず、案だけを出してもらうと検討しやすくなります。出てきた案を見ながら、「この人物なら、こちらを選ぶだろうか」「自分が書きたかった雰囲気に合うだろうか」と考え、残す部分を選んでいきます。

外部ツールに渡す文章は、一場面など、相談に必要な範囲だけでかまいません。

文章と分岐を自分で決めたあとで、取り込み用の JSON への整形だけを頼む方法もあります。作った JSON ファイルは、Leafork の「書く」の画面の「JSONをインポート」から読み込みます。読み込むと、新しい下書きとして編集できます。

相談文の例、JSON の形式の要点、読み込める見本は、別のページにまとめました:JSON で下書きを準備する

まずは、好きな一場面から

読者に「あなたなら、どうする?」と問いかけてみませんか。

手持ちの一場面と、二つの選択肢があれば始められます。

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