午前零時の返却口

霧野しおり

ゲームブック・12パラグラフ・エンディング3個

閉館後の図書館に、一冊だけ返せない本が残った。

タグ:短編、図書館

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冒頭

閉館した図書館で、あなたは返却台の照明だけを残して戸締まりを始める。古い紙と床用ワックスの匂いが混じる中、題名のない青い本が一冊、ひやりとした表紙を上にして置かれている。壁の時計が午前零時を打つと、本の中から小さな息遣いが聞こえた。

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